飯給駅で列車を降りたあと、上りも下りも次の列車まで約1時間あるので、隣の月崎駅まで歩いて行く事にしました。
Google Mapsで飯給駅-月崎駅間の径路検索をすると、県道81号線の清澄養老ラインを通る道が案内されます。しかしそれでは面白くないので、里見駅寄りにある踏切を左方向に向かってから山道らしきところを通る事にしました。
この先を左に曲がると月崎駅への道です。途中3か所のトンネルがある他、小湊鐵道の線路脇を通る場所があります。
曲がる場所はここで間違いなさそうです。
少し歩くと月崎駅まで2.2kmの案内板がありました。事前に調べたところ、途中にあるトンネルは素掘りらしく、なかなか見応えがありそうです。
散歩道として申し分無い、景色の良い道を進みます。
道に沿って背の高い杉の木が並んでいました。
起伏を繰り返しながら進みます。
小湊鐵道の踏切が見えて来ました。
柿の木台踏切、五井から28km162mです。「非常時には車載の発煙筒か両手を振って列車を止める様に」という注意書きがありました。
月崎方向です。
飯給方向です。
途中には水田があったりして長閑な風景です。
途中に謎の横穴がありました。人口的に作られたものの様ですが、なんでしょうか。
最初のトンネルです。柿の木台第一トンネルという、新興住宅街にでもありそうな名前ですが、推定1899年に竣工したという、素掘りのなかなかワイルドなトンネルです。トンネル入り口脇に案内板があります。
断面が将棋の駒の形をした日本古来の”観音掘り”だそうです。
長さ78メートルでした。
竹林の中を進みます。
辺りには家々や狭い土地を利用した水田がありました。遠くに養老川と県道81号線が通っています。
柿の木台第二トンネルです。第一トンネルと違って丸い断面ですが、こちらも素掘りです。
抜けました。このトンネルには案内板がなかった様です。長さは第一トンネルより少し短かった感じです。
トンネルを抜けてから振り返って見たところです。
その先にはこれまた素掘りのワイルドな切通しがありました。
その先、ちょっとの間、小湊鐵道の線路が並行します。地図で見ると小湊鐵道も柿の木台第二トンネルに並行したトンネルを抜けてきた様です。
この先には”浦白川のドンドン”という水路隧道があるそうです。水路隧道はトンネルで水を直線的に流す事によって、水が流れなくなった川の跡を耕作する為のものだったらしいです。
月崎までの間の最後のトンネル、永昌寺トンネルです。こちら側の入口はアーチ型になっていますが、内部は観音堀りです。
このトンネルには案内板がありました。柿の木台第一トンネルより1年前の1898年竣工です。
長さ142メートルでした。抜けました。
大多喜から月崎に向かう県道172号線に出ました。
150メートル程歩くと小湊鐵道と交差します。
飯給方向です。
月崎方向です。
少し歩いてから踏切方向を振り返って見たところです。ところでそろそろ月崎駅を上り列車が出発する時刻になりました。
急いで駅の傍まで来ると遠くのホームに上りのディーゼルカーが見えました。
キハ205五井行きの単行気動車です。
あっという間に走り去って行きました。この後、里見駅まで歩きますが、すぐそこです。
距離は約2.8km、時間にして約55分の楽しい散歩でした。