美作千代駅と共に姫新線の宝物、いつか来ようと思っていた岩山(いわやま)駅です。所在地は岡山県新見市上熊谷(かみくまたに)、新見から姫新線で最初の駅です。
1929年(昭和4年)に作備西線として新見ー岩山間8.3kmが開業した際の終着駅でした。木製の凝った駅名標が取り付けられていますが、2000年代初期に付いていたものとは違うものに交換されている様です。
駅舎右側にある便所です。レトロ風ですが、屋根が瓦葺きで駅舎より立派な感じです...。(便所は2018年に建てられたものだそうです。)
外壁は都度補修されている様です。丸い傘の付いた白熱灯は今や貴重品ではないでしょうか。
出札口は塞がれていますが、パイプ製の改札ラッチは残っています。
窓はアルミサッシに改装されていますが、とても良い感じの待合室です。
丹治部方向です。交換設備は撤去されていますが、対向側のホームは残っています。開業翌年に植樹された、薄い黄色の花を咲かせる鬱金桜(ウコンザクラ)が4月中旬から5月上旬に咲くそうです。
新見方向です。岩山駅の標高は海抜287メートルでした。
ホーム側から駅舎を見たところです。
貨物取扱は1963年に廃止されました。(もう60年以上前です。)
1973年の無人化から既に50年以上経っています。
普通は窓や引戸が塞がれたり、壁が新建材に張り替えられたりする場合が多いと思いますが、この駅はほぼ昔のまま保存されています。
駅裏手から駅舎を見たところです。
さいきの駅舎訪問や、れとろ駅舎HPの写真で見られる、出入口左側にあった大きな木は、少なくとも2018年までありましたが、今では切られてしまいました。
駅出入口から正面を見たところです。最近の1日の乗車人員は10人に満たない様です。
ネットで見つけたトシの旅ブログを拝見すると、駅舎は1975年に国鉄から新見市に無償譲渡され、岩山駅舎管理委員会の皆様の手で大切に維持されていると書かれていました。登録有形文化財にはまだなっていない様です。