名松線の終点、伊勢奥津(いせおきつ)駅です。 松阪駅から14駅目、43.5kmです。
2005年に完成した現在の駅舎は、津市美杉町の八幡地区住民センターが併設されています。
比津駅側です。
駅名標です。標高は海抜268メートルです。
子供の頃に読んだシーナリーガイドの記事を今も覚えていますが、昔は本線とホームを挟んだ反対側に機回し線、駅舎寄りに貨物側線がありました。その後、機回し線後端部が切られ、やがて貨物側線が撤去されました。
今では元機回し線が本線となっています。
こちらの津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設は、災害による長期運休期間(2009年から2016年)中の2014年に建てられたそうです。
きれいに整備された駅前です。吊り掛け電車をもとめて様のブログで、1990年頃に既に平成になっていたものの、まだまだ昭和の雰囲気が残る古い町並みを見る事が出来ました。
観光案内施設に伊勢奥津駅の給水塔が国の登録有形文化財に指定されたとの掲示がありました。左側の貼り紙を見ると、クーリングシェルター(暑熱時避難場所)に指定されている様です。
1965年には全列車が気動車化されたそうですので、もう使われなくなってから60年経っている給水塔です。頑丈に作られていたのでしょう。
C11が佇む様子を思い浮かべてみます。
草に埋もれた終端部の車止めです。
最初は訪れる予定はなかったのですが、少し時間に余裕があったので、少々遠かったものの足を伸ばした甲斐がありました。
駅前のトイレも景観に合わせた建物になっていました。
写真を見ると建物は真新しかった外観も、木の風合いが年月を重ねる毎によい感じになっている様です。もっと近かったら度々訪れたい伊勢奥津駅でした。