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2025年7月13日日曜日

岩山駅(姫新線)

 美作千代駅と共に姫新線の宝物、いつか来ようと思っていた岩山(いわやま)駅です。所在地は岡山県新見市上熊谷(かみくまたに)、新見から姫新線で最初の駅です。

1929年(昭和4年)に作備西線として新見ー岩山間8.3kmが開業した際の終着駅でした。木製の凝った駅名標が取り付けられていますが、2000年代初期に付いていたものとは違うものに交換されている様です。

駅舎右側にある便所です。レトロ風ですが、屋根が瓦葺きで駅舎より立派な感じです...。(便所は2018年に建てられたものだそうです。)

外壁は都度補修されている様です。丸い傘の付いた白熱灯は今や貴重品ではないでしょうか。

出札口は塞がれていますが、パイプ製の改札ラッチは残っています。

窓はアルミサッシに改装されていますが、とても良い感じの待合室です。

丹治部方向です。交換設備は撤去されていますが、対向側のホームは残っています。開業翌年に植樹された、薄い黄色の花を咲かせる鬱金桜(ウコンザクラ)が4月中旬から5月上旬に咲くそうです。

新見方向です。岩山駅の標高は海抜287メートルでした。

ホーム側から駅舎を見たところです。

貨物取扱は1963年に廃止されました。(もう60年以上前です。)

1973年の無人化から既に50年以上経っています。

普通は窓や引戸が塞がれたり、壁が新建材に張り替えられたりする場合が多いと思いますが、この駅はほぼ昔のまま保存されています。

駅裏手から駅舎を見たところです。

さいきの駅舎訪問や、れとろ駅舎HPの写真で見られる、出入口左側にあった大きな木は、少なくとも2018年までありましたが、今では切られてしまいました。

駅出入口から正面を見たところです。最近の1日の乗車人員は10人に満たない様です。

ネットで見つけたトシの旅ブログを拝見すると、駅舎は1975年に国鉄から新見市に無償譲渡され、岩山駅舎管理委員会の皆様の手で大切に維持されていると書かれていました。登録有形文化財にはまだなっていない様です。


2025年7月7日月曜日

美作千代駅(姫新線)

姫新線では岩山駅と並ぶ珠玉の木造駅舎、美作千代(みまさかせんだい)駅です。


美しい押縁下見板の建物に、耳付きの板材で作られた趣のある駅名標が掲げられています。入口脇のポストは、四角い普通のポストから丸ポストに交換されたそうです。

1912年(大正12年)の開業時からの駅舎です。

作備線津山-美作追分開通時に設置された駅です。

1984年に無人化されましたが、駅舎は大切に維持されています。

所在地は岡山県津山市領家、津山から新見に向かって2駅目です。

駅の標高は海抜124メートルでした。

駅舎の下り方に95km1/2ポストがありました。

窓はアルミサッシに交換されていますが、素晴らしい木造駅舎です。

改札口です。

1日の乗車人員は50名に満たない様です。

遠くの一番高い山がおそらく矢倉山です。美作千代駅から7km少々あります。

下り方向の隣駅、坪井駅までは2.7kmです。下り列車は平日と土曜日は中国勝山行きと新見行きがそれぞれ6本ずつ、休日は中国勝山行き5本と新見行きが6本で、いずれも朝一番の中国勝山行きは快速になり、美作千代を出ると途中、坪井・美作落合・久世に停車します。

姫新線の路線カラーは朱色だそうですが、こちらの駅名標は普通のJR西日本の青です。

院庄・津山方向です。上り列車はすべて津山行きで平日と土曜日は12本のうち20時台の1本だけが快速で、美作千代の次は終点津山です。日曜日は快速はなくて津山行き11本でした。

駅正面を見たところです。

駅前には植込みがあります。

駅舎に向かって右側にあるトイレです。壁に描かれているのは地域のキャラクター久米仙人だそうです。

割と規模の大きな自転車置き場です。

駅の所在地は岡山県津山市中北下(なかきたしも)でした。

2025年7月1日火曜日

美作江見駅(姫新線)

 美作江見(みまさかえみ)駅です。所在地は岡山県美作市河北、海抜107メートルです。


駅舎外壁は傷んだ部分を交換整備されている様です。

コンクリート製改札ラッチです。上下線ホームを結ぶ構内踏切は改札口から左側のホーム端にあります。

駅舎がある美作土居・上月方向の上りホームが2番線だそうです。

楢原・林野・津山方向の下りホームが1番線です。上下方向共に1・2番線双方に出発信号機があります。

構内には沢山の桜の木が植えられており、名所になっているそうです。

下りホームの待合室です。

1934年に津山方からの姫津西線の終着駅として開業。1936年に佐用と美作江見の間が開通して姫津線が全通。同年のうちに姫津線(姫路ー東津山)・因美線(東津山ー津山間)作備線(津山ー新見)間が姫新線となりました。(ちなみに元作備線支線だった津山ー津山口間は1944年に中国鉄道の国有化で津山線に編入されるまで姫新線だったそうです。)

開業時1934年築の駅舎です。

駅から真っ直ぐ50メートル程を横切るのは国道179号線です。

2025年6月25日水曜日

舌山駅(富山地方鉄道本線)

 舌山(したやま)駅 標高61メートルです。

若栗駅から歩いて来ました。

そろそろペンキを塗り直してあげた方が良さそうな上りホームの待合室です。無人駅でこちらの道路から直接上りホームに入れる様になっています。

前日に電車の中から見かけて、是非来てみようと思った素敵な木造駅舎です。

こちらから見ると小さな三角屋根が付いていました。

県道364号線の踏切から見たところです。

上り新黒部方向です。

駅本屋は2010年にペンキを塗り替えられているそうです。

しかし、ちょっと剥げが目立ってきています。

灰緑色の壁に赤茶色の屋根が良く似合います。

駅の横にある、黒部農業協同組合の倉庫です。

倉庫内では農作物の選別作業が行われていました。

倉庫から見て県道の反対側にある若栗農業会館です。

「舌山」の名前の由来は、布施山のふもとにあって元々「下山」だったのが、字を間違えて「舌山」になった、と書かれたネット記事がありました。

間もなく上下の電車が来る時間です。

上り電鉄富山行き10030形電車が来ました。

上市町マスコットつるぎくんのヘッドマークが付いています。

対向の下り列車も10030形でした。