2023年2月18日土曜日

福用駅(大井川鐵道大井川本線)21000系・C108

 福用(ふくよう)駅、金谷起点12.3km、標高121mです。

ちょっと変わった形の駅舎なので見に行くつもりはなかったのですが、脇を走る国道473号線から見えたので、せっかくなので寄ってみました。

駅近くの山と茶畑です。青い空に浮かぶ白い雲が良い感じです。

八高山(はっこうさん)登山口の看板が立っていますが、八高山は島田市と掛川市の境にある、標高832mの山だそうです。

時刻表を見ると間もなく上り電車が来る時間です。列車の写真を撮るには国道側からの眺めの方が良かったなぁ、と思いましたが、時間的に移動する余裕はなさそうなので、駅で写真を撮る事にしました。

交換可能駅です。構内全体が大きく曲線を描いています。

後からWikipediaを見ると、駅舎はスイスにある大井川鉄道の姉妹鉄道ブリエンツ・ロートホルン鉄道の駅をモデルに1998年に建てられたものだそうです。本物のブリエンツ駅を画像検索してみましたが、それ程そっくりに設計した訳ではなさそうでした。

遠くでタイフォンの音が数回響いた後、上り電車が姿を現しました。

元南海ズームカー21000系です。2両編成2本が1994年と1997年に大井川鐵道に譲渡されました。入線に当たって旧塗装に復元。2017年には撤去されていた後部パンタグラフの再設置、丸型ヘッドマークの取り付けが行われ、南海時代の姿を取り戻している様です。

ところでここに来る途中の踏切周辺にカメラマンが何人か居たのですが、この駅でこの電車と交換する様です。遠くからSLの煙と音が近づいて来ました。

なんとなくトーマスが来ると思っていたので、大して期待していなかったのですが、C108でした。

1930年製の蒸気機関車が旧型客車を牽いて行く夢の様な光景です。

電車もSLも客車も古い車両が現役で走っている素晴らしい技術ですが、その技術の伝承の為に2022年には兵庫県加東市からC56135を譲り受けたそうです。

上りズームカーが発車しました。

子供の頃に絵本で見た電車です。登場は1958年。製造以来65年が経過しています。