休日おでかけパスのフリーエリア末端の足利駅から更に足を伸ばして、西桐生駅経由で大胡駅までやって来ました。車庫周辺の写真を撮ってから帰ろうと思ったら、構内から年配の職員の方に手招きしていただきました。
予約なしですが、構内入場料¥170で見学させていただけるそうなので、お願いする事にしました。他に見学の方がもう1名いました。
事務所です。
国の登録有形文化財になっている昭和3年(1928年)建設の電車庫です。
駅方向を見たところです。
車庫1番線の電車が動き出しました。
洗浄線に移動します。
相当古い錘式転轍機です。
デハ101が停まっていました。
木造ですが、かなり大きな車庫です。
工作室です。いろいろな機械があります。ひとつのモーターがベルト駆動でいろいろな機械を動かす様になっています。デハ101等のもう入手出来ない部品は今もここで作るそうです。
ロシア製のレールだそうです。
デハ101車内です。木目ニス塗に修復されていました。
右片隅運転席です。
座らせていただきました。
こちら側は貫通路が付いています。
東急から来た昭和4年製のデキ3021です。東京急行電鉄と上毛電気鉄道の両方の銘板が付いていました。1980年の車籍抹消後、機械扱いで長津田車両工場で入換に使用され、2009年に保存の為に上毛電気鉄道にやってきたそうです。車籍はないものの構内では動く様です。
こちらは東武鉄道の七光台検修区から来たテ241です。
黄色いデハ104です。デハ101と連結運転出来る様に方向転換されています。
車内です。デハ101と同じ作りですが、ペンキ塗りのこちらもなかなか良い感じです。
床の点検穴を開けて見せていただきました。モーターは外されているものの、デハ101と2両編成で運転する際に軽すぎない様に、床下機器は撤去せずに残してあるそうです。
こちらはデハ101と違って、運転台後ろの仕切りがパイプ製です。
手書きのサボが良い感じです。
上毛電鉄のHPによれば平成9年(1997年)に廃車になったそうですが、いつの日にか復活して欲しいと思います。
点検用ピットです。
こちらの古い台車は手前右側の1輪のみ、松葉スポークなのだそうです。
軌道自転車がありました。これにも乗せていただきました。
クレーンと台車1台分の小さなターンテーブルがあります。
700型の検査は京王(重機)にお願いしているそうです。
パンタグラフの摺り板断面は三角形になっていて、向きを変えて3回使うそうです。昔の人はよく考えたものです。
登場時にデハ100形が片側3扉だった時の図面がありました。
元西武クハ1411形のナンバー部分です。
いろいろな部品が保管されていました。
写真やヘッドマークも飾られていました。
たまたま見に行ったタイミングが良かっただけで、素晴らしい車庫を見学させていただきました。ありがとうございました。